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皆さんこんにちは!
HOKUTO建装 更新担当の中西です。
~屋根と壁面の違い~
同じ“塗装工事”でも、屋根と外壁では役割・下地・劣化要因・使う材料・施工手順が大きく異なります。ここを押さえると、見積比較や品質管理の目が格段に良くなります。
1|役割の違い
• 屋根:直射日光・雨・風を最前線で受ける。防水・遮熱・温度変化吸収が主目的。☀️️️
• 壁面:雨水を流しつつ意匠保持・微細クラック追従・防汚が主目的。✨
2|下地(素材)の違い
• 屋根:スレート(カラーベスト)、金属(ガルバ・トタン)、セメント瓦、モニエル等。
• 壁面:窯業系サイディング、モルタル・リシン、ALC、金属サイディング、タイル目地など。
→ 素材ごとにプライマー(下塗り)の種類が変わる。
例)金属屋根=防錆形エポキシ、チョーキングの強い壁=浸透形シーラー、モルタルの段差調整=フィラー。️
3|劣化のメカニズム
• 屋根:UV・高温(夏は表面70℃超も)・雨打・結露・苔。縁切れや金属部の錆が致命傷。☀️️
• 壁面:UV・風雨・乾湿繰り返し・排気汚れ。ヘアクラックや目地シーリング劣化が起点。
4|下地調整と補修
• 屋根
o 高圧洗浄→タスペーサーで縁切り(スレート)
o 釘/ビス浮きの増し締め・シーリング、棟板金の下地木交換
o 金属錆部のケレン(ST2〜3)→防錆プライマー️
• 壁面
o 目地シーリング打ち替え(三面接着防止)
o クラックUカット+シール/樹脂モルタル
o 素地の段差・巣穴はフィラーで平滑化✨
5|使用する塗料システム
• 屋根向け:耐候性・遮熱性重視 ☀️️
o 2液型シリコン/フッ素/無機系、遮熱トップの採用が一般的
o 下塗りは防錆・高付着タイプ必須
• 壁面向け:意匠と追従性・防汚性重視
o ラジカル制御・シリコン・フッ素・無機、低汚染・親水クリヤー
o 吹付や多彩仕上げ、**艶調整(3〜5分艶)**でムラを抑制 ✨
6|施工条件・安全
• 屋根:勾配・墜落リスク→全面足場+親綱・フルハーネスが前提。
風・直射で塗膜のレベリングが難しいため、時間帯と希釈率の管理がシビア。⏰⚖️
• 壁面:飛散・近隣配慮(車・植栽)→メッシュ養生と飛散テスト必須。
**目地・開口部周りは養生精度が仕上がりを決める。**
7|防水ディテールの考え方
• 屋根:谷板金・棟・重ね代・役物(雪止め・トップライト)周りに下塗り適合/シール相性を確認。️
• 壁面:サッシ周り・水切り上・幕板・入隅は先打ちシール→塗装→止水確認の順で。✅
8|美観・機能の狙い ✨
• 屋根:遮熱・反射で小屋裏温度を下げ、高艶で雨垂れ汚れを洗い流す設計が多い。️⬇️
• 壁面:艶抑えで波打ちを目立たせず、低汚染性で雨筋・排気汚れを防ぐ。
9|耐用年数とメンテ周期 ⏳
• 屋根:8〜12年(高耐候・遮熱で延伸可、金属は防錆状況で差)
• 壁面:10〜15年(下地・立地・艶で変動)
※海沿い・工業地帯・日当たり強の面は短く見積る。☀️
10|見積比較で見るべきポイント
11|よくあるNGと回避策 ➡️✅
• 屋根スレートで縁切り不足→雨水滞留・凍害 ❄️
• 金属屋根へ防錆下塗り未使用→早期剥離
• 壁のチョーキング未処理で上塗り密着不良
• 目地シールの三面接着→早期破断
• 夏場の過乾燥・過希釈→塗膜痩せ ☀️
→ 素地診断→下地処理→適合プライマー→上塗り規定膜厚の順守が最強。️
12|チェックリスト ✅
屋根
• 釘・ビス浮き/棟板金の下地木/縁切り部材/防錆プライマー銘柄 ️
壁
• 目地シール打ち替え範囲/クラック補修工法/艶度指定/低汚染仕様 ✨
共通
• 洗浄方式・圧力/乾燥時間と養生計画/飛散対策/保証範囲 ⏰️
屋根は防水・遮熱・防錆、壁は意匠・追従性・防汚。
同じ塗料でも“場所”が変われば考え方が変わります。️
見積・仕様書で下地処理と下塗りを確認し、屋根は“縁切り/防錆”、**壁は“目地/クラック”**を優先管理。
この順序で進めれば、仕上がりと耐久の両立にぐっと近づきます。️✨
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静岡県沼津市を拠点に塗装工事をメインに行う会社です。
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